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吉野ケ里遺跡全面保存会
会長 久保浩洋
(浄土真宗明善寺前住職)
(佐賀大学名誉教授)
吉野ケ里遺跡は 県の宝、国の宝、人類の宝!!
吉野ケ里遺跡がNHKと朝日新聞一面トップに報道されたのは、平成元年2月23日の事でした。歴史を振り返ってみますと、吉野ケ里は「粗末にしてはいけない」と戒めて、二千年以上地域に大切にされ、歴史文化と自然が守られてきた聖地とも言える地です。
昭和9年、考古学者 七田忠志先生が考古学会誌に重要な遺跡と報告されています。
七田先生は、一生をかけて遺跡の保存に力を注がれましたが、七田先生亡き後、この地に工業団地が議決されました。造成の直前に全国報道されたので、保存の声は佐賀から全国に広がり、香月知事、井本知事の努力も重なって、国営・県営歴史公園となりました。全国の考古学の先生方も、文化庁や建設省(現 国土交通省)に保存を働きかけてくださり、有難いことでした。特に文化財保存全国協議会のお力は大きかったと思います。
歴史の顕彰は、次の世代のためにも大切な事です。縄文人が心豊かに渡来系弥生人を受け入れた歴史を語り伝え、さらに平和を訴える処として吉野ケ里遺跡群を景観と共に残せます様、世界遺産に登録をと願っております。